１２月末になっても秋田市には雪がありません。一度積もった雪も完全に溶け、今日は風は冷たいものの、初春のような陽気です。東京マラソンに出場するランナーは、これはチャンスとばかり、外で走り込んでいるのではないでしょうか。陽気に誘われて、小生も、ちと走ってみました。場所は近所の「大川端 帯状近隣公園」というところです。ランニングコース紹介ではとくにとりあげませんでした。芝生の管理が雑で、夏には伸び放題で走りにくいこともあり、あまりお勧めではありませんでした。ところが、雪のないこの冬、この公園の芝は、ほどよく落ち着き、ランニングするには快適な場所になっているのです。
この帯状公園は、かつて製紙工場の排水路があった場所で、１９８６年にこの工場が閉鎖された後整備されました。それまで、工場から出されたどす黒い廃液が流れ、ここ新屋一帯はせんべいを焼いたような臭いが漂っていました。せんべいを焼いたようなという表現ですが、そんな香ばしいものではなく、独特の臭みのある焦げ臭い臭いで、廃液から発する臭いも色も近寄りがたいものがありました。
それが、工場の閉鎖後、排水路跡地はきれいに整備され、とくに桜の季節は、公園両岸から覆われた桜花は見事です。市内でもちょっとした桜の名所になっています。
