爽快RUN&WALK秋田新屋

 自然豊かな秋田市新屋地区を中心に、ウォーキング、ジョギング、ハードな走り込み、様々な歩きや走りのスタイルに応えるいくつかのコースを紹介します。みなさんのウォーキング、ジョギングスタイルにお役に立てることができれば幸いです。

「よく/うまく」生きる?

 わずか0.1μ(ミクロン)(0.0001mm)のコロナウィルスが、世界一のスポーツの祭典オリンピック、パラリンピックを延期にさせました。
 話はちと変わりますが、アトピー性皮膚炎の患者さんがじわじわと増えています。厚生労働省の患者調査によると、現在約45万人と言われます。10年前から約10万人増えています。子どものアトピーや小児喘息(一般に心身症などとも言われているが)の増加傾向について、日本小児心身医学会の冨田和巳氏が、こんな説を説いています。
・細菌やウィルスに抵抗する免疫反応(生体の防御機能)が、予防接種や 
 抗菌剤の発達で、役割が軽くなった。
・動物として与えられた身体にそぐわない過剰な意識や知的なものをもつ
 人間に危機感を持たせる警告が心身症
・科学の進歩によって、人間が本来持つ動物的「感覚」が狂わされた。
・親の子どもへの情緒的関わりが、つたなく、心の基になる「感覚」が乳
 幼児期に育たず、「知」の勝った養育歴が、思春期に感覚や情緒をもう
 一度味わいたいための退行現象
・人間の感情や感覚をつかさどる大脳辺縁系が「たくましく生きろ」と意
 図しているのに対し、人間の思考をつかさどる大脳皮質が「よく/うま
 く」生きるための抑制され過ぎた養育歴が、思春期に混乱を起こさせ、
 自律神経失調を起こす。

日本小児心身医学会

 なるほど、ヒトは時にその奢りから、自然に生かされ、地球に生かされ、宇宙に生かされている命の一つに過ぎないことを忘れてかけています。大きな天変地異やウィルスによるパンデミックは、「知」の力で地球のすべてを支配しようとするヒトの奢りのおろかさに改めて気づかされる出来事なのかもしれません。
 ヒトは、あまりに「よく/うまく」生きるために、地球と共に生きていくための動物としての感覚を失い、伴って自らの免疫能力も地球の環境も破壊してしまった。
 ウィルスパンデミックは、ヒトにとって悲劇ですが、「よく/うまく」生きるための機能がどんどん停止していく中で、今一度「たくましく」生きるにはどうしたらいいのかを考える機会を与えてくれたのかもしれません。